「俺と遊んでいたって言ったよな?その遊んだ場所覚えてるか?」

場所?

そう言われたら‥よくわかんない
どこで遊んでたんだっけ

あたしの家?違う気がする‥

別荘?それも違う‥


どこで?



「やっぱ場所は覚えてねえか」


瀬凪は寂しそうな目をしてあたしを見つめる


「ごめんね‥」


「なに謝ってんだよ?気にすんな」



だって‥皆を悲しませてるのは確実にあたしだから

思い出したいのに思い出せない


「この話とりあえず保留にしね?」

口を開いたのは矢澤陽だった


「いきなり記憶が無いとか言われて玲も驚いたろ?」

あたしは無言で頷いた


矢澤陽はあたしの頭を優しく撫でて


「ゆっくり思い出そうな?」


と優しく言った


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