踊っているうちに頭痛は治って練習通りにきちんと出来て、自分でも驚いた




演技も終わりバルコニーに出ると風がとても気持ちいい



「はあ〜!やっと終わった!」




うーん!と背伸びをしながら言うあたしを矢澤陽は笑顔で見てきた


「ほんっとに、よく頑張ったよ」



そう言って、いつものようにあたしの頭を撫でようとした所で手が止まった




「そういえば‥頭痛は大丈夫か?」


「もう大丈夫!踊ってたら治っちゃった」


「そっか‥」




そう呟くと矢澤陽はどこか遠くを見つめていた




「どうか‥した?」



様子が変なことが気になって、声をかけると矢澤陽は顔を歪ませてあたしを見つめた





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