城★My Home



「なら、いいけど」


そう言ってそっぽを向いてあたしの頭に手をおいた



――――ズキッ‥‥


痛っ‥

こんな時に痛くなるなんて


でも、あたしは我慢した

こんな所で座り込んだりしたら矢澤陽にも瀬凪にも、凜子にも、迷惑かけちゃう






「皆様、お待たせいたしました!これよりー‥‥」


急に暗くなったと思ったら司会者の声が会場全体に響いた


「どしたんだよ?また頭痛いのか?」



なかなか来ないあたしを心配して矢澤陽が振り向く


「大丈夫だよ、よくある事だから」


出来るだけ気づかれないように笑顔を振り撒いた





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