「何だよ?バケモノ見たみたいな反応しやがって」


そう言う瀬凪ははぶてた顔をしていつものように頭をクシャクシャしてくる



「ごめんごめん!またボーッとしてて」

顔の前に手を合わせて必死に謝る


「まあいいや、行くぞ」


そう言うとあたしの手を引く



「瀬凪の手っておっきいよね‥落ち着く」

不意に出た言葉



急に立ち止まったからあたしは瀬凪の背中にぶつかった

瀬凪は首だけあたしの方に傾けて



「当たり前だろずっとお前だけ守ってんだよ、俺が居て落ち着かねえワケがねぇよ」



うっ‥‥

何でサラッとこういう事言えるんだろ?





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