「早く支度しろよ」


それだけ言って瀬凪は部屋を出て行った


学校行きたくないなあ‥
昨日のこともあって矢澤陽に会いにくい


しかも今日からダンスパーティーの練習がある

気まずい――――‥

昨日の矢澤陽の顔が頭から離れないんだよね



はあ‥



あたしはため息を一つついて支度を始めた






支度を終えて車に行くと瀬凪がもう用意していてくれて、ドアを開けて待っていてくれた


「どうぞ」



そう言って手をドアの方に向ける




「ありがとう」


あたしは一言言って車に乗り込んだ



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