矢澤陽はグッと顔を近づけて


「約束、覚えてねえの?」


矢澤陽の香りが鼻をくすぐる


「だから‥何のことかわかんないんだけど‥」

矢澤陽は顔を歪めて

「本当に俺のことわかんねえ?」



ズキッ



まただ‥矢澤陽の悲しい顔を見る度にくる

なんなの??


痛い‥さっきはすぐに引いたのに今度はなかなか引かない




「はあ‥俺‥」



ここで、記憶が止まった








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