矢澤陽はあたしの肩に手を乗せて

「このパーティー俺らも出るぞ」


肩をポンポンと叩きながら得意げに言った


こんな豪勢なパーティーに出るの!?




「む、無理だよ!!」


思いっきり首を横に振った


「いや、無理ってゆーか俺ら強制だからさ?」

「強制??」

「そ、強制」

「えっ、どういう‥」


キーンコーン
カーンコーン



言葉が言い終える前に予鈴のチャイムが鳴ってしまった


「じゃ、教室戻るか」


手に持っているリモコンでスクリーンの映像を切って


あたしの手を引いた



バフッ





すると「あ」と言って突然止まった矢澤陽にぶつかった


「いった‥急に止まらないでよ!」

膨れっ面なあたし



矢澤陽は顔の前に手をやって

「わりぃわりぃ、つーかパーティーは俺と出るんだぞ?」




わりぃわりぃって‥‥ちゃんと反省してんの!?


‥‥‥‥え!?



一緒にパーティーに出るの!?



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