「おっはよー!!」

とか

「ごきけんよう皆様」


朝から元気な声や上品な声が飛び交う


皆元気だなー‥
何故か一人感心してるあたし




「玲様」


そう言って車のドアを開けた
そして手を差し延べてくれる瀬凪



「あ、ありがと」




いつもの瀬凪じゃなくてなんか照れ臭い





いつもあたしのこと呼び捨てで、敬語なんて今まで一回も使ったことなくって



まあ、瀬凪の方が年上なわけだし敬語を使われる方が嫌な感じかも‥





そんなことを考えてたら

「蝦透玲様ですか??」


突然後ろから声をかけられ振り向くと、背の高い顔の整った執事が立っていた




「いきなりで申し訳ありません、私に着いてきてほしいんですが‥」




するとスッとあたしに覆いかぶさるように瀬凪が現れてきて

「玲様に何の用ですか??」


と相手を鋭い目つきで睨むように見た




こんな瀬凪を見るのは初めてだった


「瀬凪‥?」


瀬凪はあたしの手をグイッと後ろに引っ張って背中に隠れる状態になった



瀬凪の背中大きいなあー‥

っあ、また別のこと考えてた




「大丈夫ですから、安心してださい」


その男の人は深々と頭を下げた
どう見ても怪しい人には見えない


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