何も言わない!?




な、何でー!!??





女子達の怒りはピークに達したらしく


「ちょっと!アナタ滝山様のなんなの!?」


そんな事言われましても

それを一番聞きたいのはあたしなんですけどね



あたしは抱えられててその人の顔は見えない










「はい、そこまで」



聞き覚えのある低い声がした


その男は近づいてきて









「これ俺のだから、すいませんね滝山さん?」


そしてあたしは
下ろしてもらった




「矢澤‥」


滝山は呟いた





矢澤‥陽!?



また助けてくれた






そしてあたしは
矢澤陽のおかげで会場の外に出れた








「大丈夫か??」


「うん‥また助けてもらっちゃったね」



ほんとに申し訳ない気持ちでいっぱいになった


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