シーンとした空気の中、司会の人が淡々と読み上げた


「代表、矢澤陽くん」



「はい」





矢澤‥陽?
どっかで聞いたことがあるような‥





矢澤陽はスッと立ち上がり壇上に上がった


会場がどよめいたのがわかった




だってこの人が通った場所の空気が綺麗になるんじゃないかってくらい堂々としてて‥




誰もが注目するような




あ!!!!!!!





矢澤陽!!
あたしを助けてくれた人だ!


ようやく気づいたあたしは壇上の上にいる矢澤陽にくぎ付けだった






「今日は私たちのためにこのようなすばらしい式をしてくださってありがとうございます」







低い声
高い背
栗色の自然に立った綺麗な髪
整った顔






おまけに頭は最高級に良い



矢澤陽、完璧じゃない!!









誰もが矢澤陽のあいさつを真剣に聞いていた






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