コンコン
「は〜い!」
ガチャ
瀬凪は入ってくるとベッドの隣にある椅子にドカッと座った
「手当てするぞ、傷見せてみろ」
救急箱を持っている姿がなんとも可愛らしかった
「また派手にやったな〜玲はいつもこうだよ」
「いつもゴメンね!瀬凪には感謝してるよ」
「してもらわねえと困る」
クールな瀬凪
瀬凪といたらとっても落ち着くんだよね
本当あたしって迷惑かけてばっかりだなあ‥
小さい頃からいつもこんな感じ
「ちょっとしみるぞ」
そっと消毒液のついたコットンを傷の部分にあてた
「いった‥!」
「ちょっと我慢しろって」
「い〜た〜い〜!!!!!」
そんな言い合いをしているうちに手当てはあっというまに終わった
救急箱を片付けながら思い出したように
「そういえば今度のパーティーの衣裳決めたか??」
「パーティー??そんなの聞いてないよ?」
「ったく、この前言ったじゃねえか‥全く人の話聞かねえんだから｣
そう言って呆れた顔をしながらクシャっとあたしの頭を撫でた
ニカッと笑う瀬凪
あたしはいつもこの笑顔にホッとする
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