雲一つない青い空


小学生くらいの男の子と女の子が手を繋いで見上げていた


"――、ここに来たことはお母さん達には秘密だからな!"



男の子が名前を呼んでいるけどよく聞き取れない


でもそう言われた女の子はとても嬉しそうで



"うん!――くんとれいの秘密ね!"


れい?あの女の子はあたし?






―――さん


――――じょう――さん




「お嬢さん、お嬢さん」


気付いたらあたしは寝ていて運転手のおじさんに肩を揺らされていた


「っあ‥すいません」


「いや〜気持ちよさそうに寝てたからね、起こすの迷っちゃったよ」


何か良い夢でも見てたのかな?

と運転手のおじさんは呟いた



良い夢‥‥‥か



確かに幸せそうな夢だったな





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