そこまで言うと私は言葉を止めた

「あぁ……えっと……急に言われても困るよね。ホントごめん」

下を向いてしまった夏をみて

後悔した

言わなきゃ良かった……

私の心が暗い暗い色の無い世界に引きずり込まれていく

「……の」

夏の口が僅かにふるえた

「えっ?」

「ばっかじゃないの!?

何で今まで言わなかったの!!」

闇に入りかけていた私をそう叫び

ぎゅっと私を抱き締めてくれた

「離れていくわけないでしょ!?だって私達友達じゃない!」

「ごっ……ごめん……」憤慨している夏を見て涙が込み上げてくる

「辛かったね?

今まで誰にも言わず一人で闘ってきたんだもん

頑張ったね」

そういって私を強く抱き締めた

涙が止まらなかった
そうか……私はずっと寂しかったんだ

私は……

全てを受けいれ共に闘ってくれる友達が……

ずっと欲しかったんだ