「百緋ちゃん!」

「あ」


おはよう、と返ってくる前に

俺は百緋ちゃんに抱きついた。

バス停に並んでいた
他の人は

当たり前だが
驚いた顔をして
こちらを見る。

だが、
これも最近は毎度のことなので

驚いた顔もすぐ元に戻り

携帯をいじり始めたり
時計を確認したり
し始めた