「俺は、自分がコンプレックスでさ。で、お礼言おうとしたら藤くん女って勘違いしてんだもん!これまた、どうしよう…って思ったけどそのまま黙っておこうって。助けられたのに迷惑かけたくなかったから…けど結局迷惑かけたね。ごめん」 こっちを向いて 深々とお辞儀した。 「そんな!ちがう、俺は…俺は謝罪が聞きたいわけじゃない!」 俺はベンチから立ち上がった。