企画小説


ボッ…!


麻津名の顔が真っ赤に染まる。

「おー?熱でもあるのか?麻津名」

「なっ…ないもん!!熱なんかないんだもん!」

「あっ、母さんたちが今日はお客さんくっから、早く帰ってこいって」

「お客さん?誰?」

「……さぁ」


微妙に溜めて言った麻津裏の表情は、曇りきっていた。