狂愛~狂うほどに君を~




千の心が泉に同情していたから本来の殺気が感じられない。




千とて、本当に泉を憎く思えることができるのだろうか。




今まで一緒にいて本当に信頼出来たのはお互いしかいなくて




お互いがお互いを大切に思っていることを知っていた。




そんな関係がゆずを挟んで変化する。




今まで横並びできていた関係が初めて相対しているのだ。






『遠慮し合うのは無しだ。譲り合う気もない。』




『そういうことなら・・望むところです。』





今までの関係が完全に変化する。



何が正しいのかなんて分からない。



ただ、一つだけ分かることは・・



初めて二人が真正面から向き合ったこと。