ぐるぐるぐるぐる。 頭の中を駆け廻る。 黒い感情に支配され、 進む道は悲しいくらいに真っ暗で。 けれど時々差し込む光はどうしようもないほどに この哀を惑わせる。 愛してしまったことが哀しいわけではない。 愛されないことが哀しいわけではない。 それじゃあ・・ それじゃあ何が哀しいのだろう。 『泉さん!』 ぐるぐるぐるぐる。 廻っていると聞こえてくる光の声。 『ゆずちゃん・・。』