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千は一人思い出す。
ゆずの表情を。
きっと怖かったにちがいない。
無理矢理に求めたのだから。
最低なことだと分かっている。
分かっているのに・・止まらない。
傷つけるだけだと分かっているのに。
本当に自分はゆずのことを壊したいのだろうか。
ゆずが泉を想っていて
それを無理矢理に奪い取っていいのだろうか。
ゆずが臨んでいることを
壊してしまってまで
この気持ちを愛と呼べるのだろうか。
愛しくてたまらない
放したくなどはない
けれど、あんなに怖い思いをさせた。
それでもゆずを求めてしまっていいのだろうか。
そもそも、
壊せと言ったのは誰なんだろうか・・。

