どんなに傷つくとしても どんなに突き放されるとしても 傍にいて笑顔を向ける。 そしたらいつか この気持ちが伝わるかもしれない。 ゆずはひたすらに そう信じるしかなかった。 『千さん・・・好きです。』 ことが終わって目を覚ますといつの間にか千の部屋のベッドの上だった。 隣で瞳を閉じている千にゆずは小さく囁いた。 その声は本当に小さかった。 けれど芯のある声だった。 いつか、千に届くことを深く祈る。