狂愛~狂うほどに君を~




なんでだろう。


どうしてだろう。


なんで・・涙があふれているんだろう。


眠りについて2時間弱、ゆずの頬は濡れていた。




『会いたいよぅ・・。』




会いたい気持ちが溢れていく。


こんな夢、みるんじゃなかった。


そう思うくらいに。


ゆずの心の限界、


ゆずの“会いたい”の限界がやってきていた。


顔をみることが出来たなら


声を聞くことができたなら・・


きっとすぐに抱きつく。


抱きついて


縋りつく。


もっとあなたを知りたいと。


もっとそばにいたいと。


それだけはいつの間にか決心していた。