大切に扱ってくれた人だった。 出逢って間もない自分を大切に扱ってくれた人だった。 だから惹かれてしまったのだ。 ゆずの心の中をじんわりと温めた。 だから今は湯ざめしたときのような気分なのかもしれない。 ゆずはそう自分に言い聞かせ 自分の言葉を理解しようとした。 さっきまで感じていたあの温もりは嘘じゃない。 そう信じれるならまた出会えるかもしれない。 そう信じてみたいのだ。