『千・・・さん?』 目が覚めて急に不安がゆずの胸を支配した。 さっきまであった温もりがないことに戸惑い周りを見たわす。 けれど、そこには求めていた温もりがなかった。 『また・・・一人ぼっちだ。』 そこに姿がないだけでゆずはなんとなく感じ取った。 千がここにいない理由を。 だからあまり考えないようにした。 崩れ落ちてしまいそうになるから。