『あの、ありがとうございます。』 店内から出てきたゆずは千に頭を下げた。 そして頭を上げた。 その表情を見て不覚にも千は一瞬で悟ってしまった。 “友達”として接することなど出来ないことを。 ゆずのほんわかした柔らかい笑顔をみて千は思わずゆずの頬に手を伸ばしていた。