狂愛~狂うほどに君を~




千と触れ合うたびに、ゆずの頬を涙が伝う。



『体、キツイのか?』



無理をさせているのではないかとゆずを気遣う千だが、ゆずはひたすらに



『違うんです、ちがうの・・・』



首をふって、千の首元へと自分の両腕をまわした。


離したくない、離さないで。


そんな思いからの行動。



『んっ・・もう・・・』

『ああ、俺もだ』



二人一緒に限界を迎えることが、幸せで。


息切れしているゆずを自分の上にやり、もたれかけさせた千。


千の胸にそっと寄り添うゆず。



『これで、終わらせるつもりはない』


『ええ、まだ!?』



意地悪な笑みの千にゆずは翻弄され続け、リアムが目覚めたときゆずはぐったりだった。