一方、屋敷へと急ぐ泉。
『おや?千・・・?』
屋敷へ近づくと共に、千の気配を感じやすくなる。
さっきまでは、ピリピリとしていた千の気配が無くなった。
『千にはゆずちゃんの毒を解毒することは不可能のはずです。まさか他の誰かが?』
一つ一つ、可能性をあげていくが目星がつかない。
毒を入れられたゆずの周りに安易に千が泉以外の誰かを近づけるとは考えにくい。
それでも千は解毒する方法を持っていない。
一体何が起きているというのか。
『千!!ゆずちゃんは・・・』
屋敷についてすぐさま車を飛び下りる。
屋敷に足を踏み入れて、泉の前に広がる光景。
『な、んですかこれは一体!?何があったと言うんです!?』

