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園内の人通りの少ない通路に二人はいた。
『あの人たち、本当に無防備だね!いくら隼(ハヤブサ)の千龍といえどちょっと気を抜きすぎてるかな~!今ならoオレっちだけでスパっと首はねれちゃうかも♪ね、グレイス?』
金髪で金の瞳を持つ茶目っ気たっぷりの少年が言う。
少年の横では黒髪ロングの朱色の瞳、妖艶な美女が腕を組み三人を見つめていた。
『油断してると痛い目見ますわよ、イアン。千龍様のみならず白蛇(シロヘビ)の泉様もいらっしゃるのよ?あの方たちの実力を舐めてると首をはねられるのはあたくしたちよ。でも・・・あの小娘は使えそうですわね、色んな意味で』
『グレイス!あんまり女の子いじめちゃダメだよ?女の子には優しくしないと!』
『ふふ、それは小娘次第ですわね。さ、行きましょうか』
二人は一瞬にしてその場から姿を消した。
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