――声は
記憶に残るモノなのだろうか。
日々埋もれて
時間が経つごとに、擦りきれていく記憶。
あたしは、一体何が残せる?
だけど
それでもあたしは、性懲りもなく探すのだろう。
ごちゃ混ぜになった記憶の破片を集めて
何度も、何度も。
きっと、探し出してしまうんだ。
どれだけの月日が流れても
薄れる程の歳月が過ぎていっても
あたしを呼ぶ、キミの声だけでいい。
キレイなんかじゃなくても構わない。
例え
もう二度と、聞こえなくても。
ただ、あたしを呼ぶ
その声だけは。
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