一応、電話を掛けた。 『ただいま、電話に出ることができません。発信音の後に・・・』 何回掛けてもこの言葉の繰り返し。 留守電にしてるな。 そう思った俺は伝言を残しておくことにした。 「由実?ホント昨日はごめんな・・・。だから連絡ちょうだい。待って・・・」 そこで俺の言葉は途切れた。 由実に切られたのだ。 「・・・・いるなら返信しろよ」 イラついて近くのゴミ箱を蹴っ飛ばした。 ゴミが散らばる。 そして、リュックを乱暴に掴んで、飯も食わずに俺は大学へ向かった。