俺、昨日初めて華に会った時から違和感を感じてたんや。
苦しい程に胸が熱くなってな。
俺思うんや。

お前とは、ずっと昔に会った事があるんやないかって。

会ったのは昨日が初めてや。
でも、会った事がある気がする。
一緒にいた気がするんや。



全て話し終った後、華は何も言わずに俺に背を向けて去って行った。
『そうだったんだ』と一言残して。

ほら、やっぱ信じてないんやろ?
馬鹿な事を言よんて思ったんのやろ?

その後姿を目で追っていれば、華の隣に一人の男がついた。
‥やっぱ、あんだけ可愛いんやから、彼氏おんのも当然か。
昨日感じた違和感の正体に



気づいてしまった。



「‥‥あかん、思い出してしもうた。」







全部。