「やっと着いたぁっ!!」 疲れたぁ。と、息を吐きながら前の門を見る。 『東和学園高等部』 門の脇に書かれた文字を読み、来たことを実感する。 「やっと、やっと…逢えるんだ…」 そう呟いて、首にかけてあるロケットアクセサリーに触れる。 中には俺が産まれてすぐの写真が入っている。 俺を抱いた母さん。 その横で微笑む父さん。 二人の間で笑う姉ちゃん。 父さんに抱かれた兄ちゃん。 俺の唯一の家族。 でも俺は家族全員と暮らすことはできなかった。 俺は、不倫同士の愛で産まれた子供だったから……