あたしの家、野村家は
お父さんのよしき
お母さんの南(ミナミ)
長女の一葉(ヒトハ)お姉ちゃん
それからあたし、次女の蜜葉(ミツハ)の4人家族。
見山家長女、晴美ちゃんは一番年上で19歳。
大学生で、結構地元じゃ有名な大学に行ってる。
泰ちゃんとお姉ちゃんは大学受験を控えてる高校3年生。
お姉ちゃんも泰ちゃんも頭偉いから、端から見てても結構余裕なのに
「油断は禁物!どこに落とし穴があるか分からないからっ」
なんて言って猛勉強してる。
そんな泰ちゃんの鞄は教科書やら参考書やらで溢れていた。
それだけ受験勉強で大変なのに、ちゃんと来てくれた泰ちゃんに
申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいになる。
それでも、来なくても良いと言っても泰ちゃんは来てくれる
そんな人なのだ。
晴奈は9歳で小学3年生。
1人だけ離れてて可哀想だけど、そんな事気にする奴じゃない。
ぶ厚い根性の持ち主なのだ。
あたしは16歳で高校1年生。
泰ちゃんとお姉ちゃんに勉強を必死で教えてもらって何とか入れた高校で
来年2年生になる。


