「こら晴奈!」
泰ちゃんが変わりに晴奈を叱る。
「蜜葉がもし、押されて怪我でもしてたらどうするつもりなんだよ」
『えー。別に押してないもん!ちょっと体当たりしただけ!』
「お前はすぐそうやって調子にのる!」
すると、泰ちゃんと晴奈のやり取りに恭が乱入した。
「まぁまぁいいじゃん!晴奈のおかげで蜜葉と触れ合えたんだし」
あたしには、後半声が小さすぎて何を言ってるかわからなかった。
晴奈も聞こえてないみたいで首を傾げている。
「は!?何言うかと思ったら。お前は小学生か」
「そんなこと言って。ちょっと嬉しそうな顔したの俺はちゃんと見てた!」
「……」
なんの話をしてるのか、泰ちゃんは少し顔を赤らめた。
「ほら、認めた!」
『なにっ?何のはな…いだだだだ!』
「いっだい゛!!」
「調子にのるな」
さっきまでとは逆転
泰ちゃんは無表情で、恭と晴奈の頬をつまんで捻り上げている。


