泰ちゃんも恭も、気が抜けたように笑ってる。
まったく…
そんなに笑わなくたっていいじゃん。
「ごめんごめん」
ぶすっとしてると、泰ちゃんがあたしの頭をポンと叩く。
……ま、いっか
戻ってくれたんだから。
「いつもの泰ちゃんに戻ってくれたぁ」
風邪ひいたわけじゃなさそうだし、よかったぁ
「……っ!
は、早く下りよう。お腹すいただろ?」
泰ちゃんは急に立ち上がるとサッサと部屋を出て行ってしまった。
だけど…一瞬だけ
一瞬だけだけど、泰ちゃんの顔が赤く見えたような……
まさか
やっぱり風邪!?
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