寂しかった。

1年に2回しか会えなくて、それだけでも寂しいのに。


夏休みに会えなかった分、泰ちゃんにおもいっきり抱きついた。


香りが心地いい。

香水の匂いじゃなく、自然な香り。







――ん?


ふと、あたしのお腹のあたりに硬いものが当たった。



「泰ちゃん?何これ?」


泰ちゃんの顔を見ながら服のポケットの膨らみを指さした。



「ん?あ、バレちゃった?」


泰ちゃんはポケットの中に手を入れ、何かを取り出す。




「随分遅れたけど

ハッピーバースデー!蜜葉」