泰ちゃんは、はぁ…とため息をつきながら
困ったように笑った。


「…っ、そ、それにしてもたくさん教科書持ってきたねっ!」


「すぐ話をそらす」


「ごめんなさいっ」


図星をつかれ、思いっきり頭を下げて謝ると
たれ目の目をもっと垂らして笑っていた。




泰ちゃんが教科書を整える。

ぶ厚い参考書を持つ二の腕の筋にキュンとする。



「だって…、早く会いたかったんだもん」


そうゆうと、泰ちゃんはまた笑ってこっちを向いた。




「本当に、寂しがり屋だよな蜜葉は」



そう言うと、泰ちゃんはあたしをギュッと抱きしめてくれた。