星に願いを。




「この夏休みはずっとこっちいるの?」


隣に座って、荷物の整理をしている泰ちゃんの横顔を見つめた。


「うん、いるよ。冬は来てても勉強勉強だったから。この夏はゆっくりするつもり」


そう言えば、冬の荷物は半分が教科書だったっけ。


「どっか行きたいな。俺の運転じゃ、まだ恐いけど」


「あははっ。そんなことな……」



……運転?



『お兄ちゃん。車の免許取ったのは良いけど、まだ誰も乗せたことないんだよっ』


あたし達の会話を聞いてか、晴奈がひょっこり顔を出した。




車?

免許??