眠っていると、いきなり体を揺すられた。
目をこすりながら、瞼を開くと・・・
「真咲ちゃ~ん、お腹減ったぁ!」
不機嫌な顔をして、覗き込んでくる亜実。
慌てて飛び起きると、そこはリビングのソファで。
傍らでは泉がブランケットを被って、寝息を立てている。
どうやら二人で、そのまま眠っていたらしい。
「ごめんね~、今すぐご飯作るね!」
「うんっ。」
ニッコリと、笑顔になった亜実。
急いで朝食を作ると、3人で食べた。
それから亜実のリクエストで、映画を見に行った――
「あー、楽しかったね!」
亜実に合わせて、映画はアニメ。
上映終了間際で、観客は殆どいなかった。
「アニメって普段見ないけど、意外と面白い!」
なんて言い合って、気づくと嵌っていた私たち。
「あ~、でもお腹減っちゃった!!
なに、食べよっか?」
突然、ズバッと話題を変える泉。
寸前まで映画で盛り上がっていたのに。
もう切り替えて、ご飯のことを考える有様。
亜実ですら、ポカンとしちゃってるし・・・

