だけど、どうやら見捨ててはいないようで。
「イイ・・・?
抱きしめられた時、アンタはどう思ったのよ?」
ズバリ!な問い掛けに、首を捻って考える。
「う~ん・・・
その時は驚いて、そのまま固まっていたなぁ。
だから、どうとか言われても・・」
「あのねぇ・・・ 普通に考えてみなさい?
身近な男に抱き締められても、大抵は逃げると思うけど。
っていうか…、真咲の場合なら、反撃するでしょ?」
「あ、そうだね?」
泉の言葉に、妙に納得してしまう。
これでも私は、空手の有段者だったりするし。
知ってる男であろうが、殴って拒絶するかも。
なのに、どうして・・・?
「真咲はね、嫌じゃなかったのよ!」
「いやじゃ・・ない・・?」
私の心を読んでいるように、すかさず言い切った。
「川崎さんのことを話してる、アンタの気持ちなんて。
普通のヒトなら、絶対気づくわよ!
もう認めなさい・・・アンタは一目惚れしたの!」
ひ、一目惚れ~~~!?

