片づけを終えて、急いでお風呂に入った私。
「・・亜実は?」
「ん~、もう寝ちゃったよぉ?」
す、凄い・・・
亜実は寝起きと同じく、寝つきも悪い。
ものの30分で寝かすなんて、私にはムリなのに。
泉のチカラに“さすが女王サマ!”だと、思ってしまう。
「あ~、やっぱ風呂上がりには最高だわっ!」
缶酎ハイを取り出して、また飲み始めた私たち。
普段は控えているから、飲める日は更に幸せが倍増する。
そんな喜びを、噛みしめていると・・・
パコンッ――
雑誌を丸めたモノで、頭を殴られた。
「痛いっ、何すんのよ!」
いつもは反論しない私も、暴挙には立ち向かう。
しかし、それが仇となったらしい・・・
「アンタねぇ、私を何のために呼んだワケ!?」
迫力のある声と目つきに、フリーズしてしまう。

