恋 理~renri~



「私、何でも言い訳ばっかりで・・・

変なプライドが邪魔して、誰にも頼れないし――

だから、虚勢を張ってしか生きられなくて・・・すみません」


ポロポロと、頬を伝うモノを止められない。



「うん・・・ずっと無理して、頑張っていたんだな。

そうだよな・・・真咲ちゃんには、背負うモノが多すぎる。

・・・辛かっただろう?」



「・・・ッ・・」


宥めるような、優しい声と言葉を貰って。


溢れる涙は、さらに勢いを増した。




「今日は特に、辛そうだと心配してたんだよ。

いつも、よく頑張っているな?」




ずっと、こうして・・・


誰かに、心の内を聞いて欲しかった。




だけど、どうしても頼れなくて・・・


変なプライドと、強がりのせいで。






「・・無理してるように見えましたか・・?」



ティッシュで頬を拭いつつ。


岩野さんを見て尋ねると、ウンと頷かれた。