何だったんだろう、今日は――
「こんばんはっ…!」
体力低下を実感しつつ、息を切らして保育園へとやって来た私。
「沢井さん・・・
そんなに慌てなくても、まだお時間はありますのよ~。
亜実ちゃん~お迎えだよぉ?」
ハァ、ハァ…と、息を整えている私を見て、先生は笑いながら亜実を呼んだ。
先生の言うとおり、ホントに慌てる必要なんてナイ・・・
まだまだ最終のお迎え時間までには、余裕があるから。
だけれど先ほどまでの、何かを払拭させたくて、振り切りたくて。
ワケもなく私は、駅から猛ダッシュで走ってきたのだ。
男性に魅入ってしまった、あんな自分が受け入れられなかったから…。

