頭を下げて項垂れていた私の肩に、そっと優しく置く手つきに驚きつつ。



だけれど顔向けし難くて、ゆっくりと顔を上げていけば…。




「もういいから、ね?」


「……ッ」


見上げた先にあった優しい声と端正な顔立ちに、一瞬で魅了されてしまう。




と言うよりも、呆気に取られたという方が正しい…?



だってこんなにも格好良い人を、初めて見たんだもの私。