もの凄く久々に泣き腫らした目は、開けているのも重く感じてしまうけど。
亜実の事や母が亡くなった経緯とか…、気づけばポツリ、ポツリと話していた私。
きっと“深い仲”になる前に告げて、反応を確かめたかったのかもしれない・・・
「大変、だったな…」
「…ううん、亜実がいるから幸せだよ?」
「亜実ちゃん、だっけ…?」
「うん、私の何よりも大切な子なの」
生命を交えた重い話のせいか、言葉を選んでいる大和に頭を振って笑い掛けた。
頭が良くて勘の鋭い彼ならきっと、この状況を不可思議に思っている筈だね?
天涯孤独の姉妹2人の身の上ながら、豪華なマンションに住んでいる事に…。
「真咲…、話してくれてありがとう。
これからは、俺が2人を守るから」
「・・・え?」
「今すぐじゃなくて良い…、結婚しよう」
「え、えー!?」
大和の反応を確かめたい…、そんな事を考えていた脳内はリセットされて。
あまりに突然すぎる言葉に驚かされ、思わず目を丸くしてしまった。

