そうして到着した先は、焼酎や日本酒の品揃えが抜群の大好きなお店。
それに亜実のような子供も楽しめるメニューが豊富で、ファミリー客が殆どだ・・・
「それで・・・
何よ、このハイスピードな展開は?」
「そう言われてもねぇ…。
私が一番分かんないし?」
「はぁーー!?
何なのよ、そのザマは!」
「ざ、ザマって…」
個室に通された私たちは、まずは冷酒を楽しんでいるのだけれど。
どうやら女王様には、煮え切らない返答が許せないご様子で。
「それなら、会った時の事から事細かに説明しなさい。
アンタ、プレゼンなら得意でしょ?」
「・・・ハハ…」
どうやらムリヤリ仕事に繋げて、すべてを吐かせたいようだ。
「真咲ー?」
お猪口を手に持ちながら、横目でジロリと睨んでくるハンターの眼は恐ろしい。
どうせココで黙っていようが、いつか自白をさせられるのは間違いないので。
「…分かったから!
フツーに待ち合わせしたけど・・・」
女王様の泉に敵う筈もなく、恥ずかしながらもすべてを話してしまった。

