もっと一緒に居たいけれど、何よりも大切な亜実が心配だから…。
「な~に俯いてんだよ!
これからはいつでも会えるだろ?」
「っ…、うん」
俯き加減で残念がる私の視界に、スッと何かが見えたトキ。
ピンッ――
大和にデコピンをされた私のおでこは、軽い痛みが走った。
「な、何するの!?」
おでこに手を擦って痛みに耐えつつ、横目で彼をジロリと睨み返すと。
「ハハッ、目が覚めただろう?」
私の様子に意地悪そうな笑みを浮かべて、楽しんでいるようだ。
「もぉ、痛いじゃん…」
「ハハッ!」
屈託ない笑顔にもドキドキして、上手く切り返しが出来ず仕舞いの私。
そうして赤信号で停車中の中で、ジッと真剣な瞳で捉えられた。
「いいか、1人で抱え込むなよ?
連絡するし、待ってるから…」
頭を大きな手で撫でられたあと、おでこにチュッと軽いキスをされた。
「っ・・・」
どこか甘くて、貴方の想いが伝わるような、優しいキスを・・・

