恋 理~renri~



お店を後にした私たちは車へ戻って、元来た道を進んで行く…。




「このあとって、時間は大丈夫?」


「う~ん・・・」


大和に尋ねられて腕時計を見れば、18時に差し掛かっていて。




「…ごめんなさい。

今日はもう帰らなきゃ…」



とうぜん思い浮かんだのは、亜実のコト――



泉に任せきりになっていたコトに、今さら罪悪感が沸いてきた。




「そっか――

じゃあ送っていくから、家まで案内してくれる?」


「はい、本当にごめんなさい…」



離れる時が近づいてきたことに、急に寂しさを覚えてしまう。