恋 理~renri~



男の人に対して、いつも疑心暗鬼な心を直したい。




アイツと大和は、まったく違うんだから・・・




食事前の不安な気持ちは、食事の終了とともに取り払われていて。




私も前に進みたいから、もう些細なコトに不安になりたくない――





「川崎様、いつもありがとうございます」


「こちらこそ、ご馳走様でした。

これでお願いします」


個室に現れたオーナーさんとの談笑後に、カードを提示した大和。



そうしてオーナーさんは一旦、カードとともに部屋を退出した。




「ねぇ、私の分は…?」


「誘ったのは俺だろ?」


「っ…、ありがとう・・・」


シレッとした表情で首を傾げる姿に、ドキッとしつつもお礼を言えば。



「フッ、どういたしまして」


「っ・・・」


そのあとで見せられた笑顔に、なおのこと鼓動が早まったけれど・・・