恋 理~renri~



だけれどすぐに唇は離れて、そのまま私の頬を包む込む大和の両手。



「自分を卑下するのはやめろって、いつも言ってるだろ?

“私なんか”って言葉を聞くのが、一番辛いんだよ。

俺はお前を愛してる…、それじゃダメか…?」



「っ…、ホントに…?」


「ホント、だから泣くなよ…」


「っく・・・うん…」


大和に出会ってから私は、すごく泣き虫になったみたい。




「泣いてる真咲も、すっげぇ可愛いけど…?」


そう言ってツーと伝う涙を、優しい笑みで掬い取ったあとで。
 


頬に残る涙の筋跡に、チュッとリップ音の立つキスをしてくれた。





「ありがとう・・・」


そんな彼の優しさと強さに、出てきたのはこの言葉。




こんな私を認めてくれて、好きになってくれたんだもの。



貴方のように、自分を褒められるような人になりたい…。


 

いつか、貴方の隣で自信を持っていられる女性に――