そうして昇級した私への反応は当然の如く、じつに様々だった。



負の意見の方が、明らかに多かったんだけれどね…?



女のクセに生意気とか、可愛げゼロとか、男が退くとか…。



そうして仕舞いには、沢井真咲は女じゃないとまで――



東大生の肩書きを持った時から、言われていたけれど。



“女のクセに…”と、卑下されることにも慣れていたけれど。




一心不乱に打ち込んだからこそ、努力がこうして実を結んだのに。



必死で結果を出そうが、その点を理解してくれた人は少ない。